Tinypath〜日々書き綴る

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すべての道はローマへ

情熱は、やはり人の心を揺さぶるのか。
それは、感じるものであり、科学で証明できるようなものではないが、

今朝、サワコの部屋というトーク番組で
やまさきゆりサンの話を聴いたが、もっともっと彼女の話を聞きたいと思った。
それほどの情熱が彼女にはあった。

熱量が伝わってくる。

まず、彼女の母親が破天荒な人であり、
その自由闊達な気持ちで人生を生きていくというのが
やまさきさんにも受け継がれているのだなと思った。

14歳で1人でヨーロッパに行かせるなど
到底、親として考えられないようなことをした母親。

絵描きになりたいというやまさきさんに
本場の芸術、ルーブル美術館に行って、
その気持ちが本物かどうか、
母親の思惑として、きっとあきらめるだろうという旅に行かせたのだ。

しかし、運命、出会い、奇跡
イタリア人の老人に遭い、その人との縁で、
とうとう、高校中退し、絵の勉強にイタリアへやまさきさんは行くことになった。

芸術を学ぶなら、一生やるのなら、職人でもそうであるが、
早いことにこしたことはない。
自らヴィオラ奏者であった、母親ならではの判断力に驚かされるが、
私はとてもうらやましいと思った。

やまさきさんが、心に残る曲に
テレビ番組「兼高かおるの世界の旅」のテーマソングを挙げていた。

小さな頃から、仕事で家にいない母親。
彼女の楽しみは、この番組で
世界中を見ることであり、そして、兼高かおるさんになりたいと思ったそうだ。

実に私も
この番組が楽しみでしょうがなく、旅行家になりたいと思った。
その思いは、大きくなってからもずっとあり
兼高さんという人物に憧れた。

自分の世界はとても小さく狭い。
な〜んにも知らずに終わるのか。失敗だらけでも何かを知って終わるのか。

思いは消えることなく
中古本で見つけた彼女の旅の記録である
「私の愛する憩いの地」という本を今でも大切に持っている。

その本の中で印象に残っているのは、
「インシャアーラー」
イスラム圏で、さよならのかわりに伝える言葉であるが、
明日のことはわからない 
すべては神の御心のままに という考え方であった。

明日はわからない。
だからこそ、今を生きる情熱。

結局、やまさきさんは、イタリアで暮らし、
絵だけではなく文章も好きであったので、漫画家になった。

彼女の語りの中で、
極貧で、生活のため、彼女が働きづめであったが
詩人と過ごした日々が一番有意義だったいうことが印象に残った。

生活力はなくても
目に見えない知性、教養を詩人から得たこと。
それは、何ものにも変えがたいというのだ。

一つの時間。それは命。
それを生活のために生きるのか。
詩を書くために生きるのか。
漫画を描くために生きるのか。

ぼやぼやしては、いられない。
だからこそ、彼女の熱量が伝わってきて、
それだけたくさんの経験をしてきたことも感じられた。

そして、母親の決断も然りなのではと思った。

... 2019 / 01 / 19 (SAT)


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