Tinypath〜日々書き綴る

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日本人的思考で思う

典型的家族写真のような画像が
ヤフーのトップニュースに載っていた。
それは、
成田空港についた時の安田氏と家族の写真だった。

私は、見たくないと思った。
彼についての報道も一切見たくも聞きたくもないと思った。

命が助かったことは、良かったと思う。
そして、
ジャーナリストという職業を卑下しているわけでもない。

しかし、あれだけ助けてくれ!というメッセージを送りながら、
あの表情の帰国はあったのか。
お元気そうなその姿にビックリしてしまった。
彼の口から出た言葉にも絶句した。

三億円というお金が動いたという事実をどう受け止めているのだろう。

もう、ずいぶん前のことだ。
それは、三人組と言っても良いだろう。
当時、渡航してはならぬイラクに日本人が行き、誘拐された事件があった。

国内では、非難、批判の声が上がり、
彼らは帰国後、頭を下げた。
日本という国に迷惑をかけたという思いがそうさせた。

今、ウィキをみると
当時、安田氏もイラクへ向かった1人であり、すぐに解放された様だ。
解放後帰国への費用の支払いを拒否したと書かれてあった。
これが、どこまで事実かわからないが、
三人組との考え方の違いを思う。

その後、香田証生氏が殺害されたが、
遺族は、自己責任で行った息子という立ち位置で
テロに屈しないよう「息子の死」を利用されないようにと願った。

ちょっと前には、後藤氏と湯川氏はISに殺害されたが
後藤氏は、自己責任であると
政府に助けを求めなかったし、湯川氏の親族もそうであった。

ジャーナリストとして、死と向き合いながらの仕事がある。
彼らがいなければ伝わらないたくさんのことがある。

しかし、その仕事を選んだという覚悟というものはどうなのか。
かっこいいだけの仕事でなければ
特別の存在の仕事でもない。

成田空港のあの写真だけは、どうしても受け入れられない。

先の世界大戦で、
日本の多くの若者が命を散らした。
助けてください!きっと皆皆思っていた
最期に脳裏によぎるそれぞれの愛するものの顔。

しかし、戦争という中で、
彼らの選択肢はなかった。
皆、国のために犠牲になったのだ。

そんな哀しみ、そんな時代があったこと。
私は、それがとても悔しくてたまらなかった。

安田氏は、自分の意志で向かった。
戦争の若者は、国のために愛するものを守るために向かった。
両者のことを考えれば、あまりにも理不尽な現実がある。

私の記憶の中から、ここ数日間の出来事は消し去りたい。






... 2018 / 10 / 27 (SAT)


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