Tinypath〜日々書き綴る

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ピンヒールが履けなくなったマレーナ

下駄箱を一掃する。

購入しても全くはかなかった靴
履きこんで履きこんで、ボロボロになりながらも
直しをしながら履き続けたお気に入りの靴。

3年ほど前に外反母趾だけではなく
他の症状にも悩まされ、
何でもというか、好みにまかせて履けなくなった。

ピンヒールで走っていたのは、いつの頃まで?
どんなに足が痛くっても
涼しい顔して歩いていたあの頃。

ふっと映画「マレーナ」を思い出した。
美しい美しい人妻マレーナ。

最初、彼女は、白い踵の高いヒールでコツコツ歩く
そんな姿に誰しも恋をする。

それから、黒い踵の高い靴に変わり、
とうとう、ラストに夫と二人で歩く後姿は、ローヒールの靴に変わる。

この映画を見た頃は、
高いヒールを履けなくなったらおしまいよ!
女を捨てるときよ! 
そんなことをはっきり書いていたことを思い出したのだ。

私も高いピンヒールが履けないときがやってきたのだと
当時の自分を笑った。

ウエッジソールで履くか
トラッド調で7センチのヒールどまりか。
もう、9センチほどのピンヒールは履けない。

身の程をしるというのは、
こういったところにもあるのかもしれない。

体を労わる時期になったのだ。
無理をしていた足に感謝し、
あんな時代があったのだと自分の体に感謝するということ。

スケートの羽生君が、
オリンピックの演技の最後に
右足をさすりながら、有難うと感謝したと話していたが、

靴を捨てるとき
その靴と共に思い出があり、
本当に本当に ピンヒールそのもので生きてきた。

悲しいというか寂しさの中で、
私は、靴を捨てた。

... 2018 / 04 / 05 (THU)


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