Tinypath〜日々書き綴る

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多くを持つものが失うということ

ペンタゴンペーパーズの映画を観に行った。
観客は、ひどくまばらで、
地方の平日というのは、こんなものなのかと思う。

春休みにも入り、
また、小さな子ども達のための映画が
興行的にはいいのだろう。

あっという間に2時間がすぎてゆく。
そのスピーディーさ
話の流れ方、
地味だが、
役者がそれぞれの役割をきっちり担っている。
キャサリングラハムという
主婦からポスト社の社長になった主人公に
メリルストリープ。

決して、キャリアウーマンまっしぐらの強い女性を演じてはいない。
主婦として、
良き妻として
政府の要人とのパーティーなど
そういった支える側のホステス役をやってきた情緒を
うまく出しているように思った。

反面、ビジネスの社会は、男性社会。
女性で、主婦であったキャサリンに対して
社長業が出来ているかどうかという判断の中で
不満は、常に皆持っている。

そんな中で、政府の秘密を暴くペンタゴンペーパーズを
記事に載せるか載せないかという
究極の最終決断で、
キャサリンが、下した結論。

「載せましょう」 というのには、
どれだけの勇気があったのか、
並々ならないものを本当に理解できたのは、誰か?

編集長ブラッドリーの妻だった。
つまり、主婦がまず社長になるのも相当のプレッシャーであり
また、政府に刃向う意思決定は、
何もかも失くすということ。

お金持ちでずっと生きてきたキャサリンの遺産。
それはオーナー家族全体のもので
歴史があるのだ。
そして、従業員の生活やグループ会社への負債

一個人が失うものとは、まるで規模が違い
そこに彼女の英断のすごさがある。

最終決断の時、動かす力は、「正義」だった。
家族、従業員、グループ会社という枠を越え
国民の利益のためを考えたとき、キャサリンは、「Go」と英断した。

子どもの頃から、父親の仕事に対する姿勢を見てきた中で
培われたキャサリンの人間性が
この英断に影響したような気がした。
育ちというのは、やはり大切ではないか。

ただのキャリアウーマンではない人間の幅の魅力。

昨日は、キャメロンディアスの引退についても
ネットニュースに出ていたが、
彼女にとっての幸せが、引退するところにあったのだ。

やりつくしたこと。学んだこと
その先に見つかったもの。
一般人からすれば、あれだけの成功の中、
何もやめる必要はないと思ってみても
彼女にしかわからない生きる意味があったのだから。

人生は、本当にわからない。
今日どん底であろうと、未来はわからない。
だからこそ生きる。

... 2018 / 03 / 31 (SAT)


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