Tinypath〜日々書き綴る

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たった一つの故郷というシンボル

天気の良いのはいいが、花粉症にはつらい。
しかし、潮風に当たるのはどうだろう。

海岸までは、10分もかかりはしない。
海岸に沿って長い間散歩をしたことがある。
彼は、海洋学か何かを学んでおり、
そんな話を聞きながら、
海岸はオゾン濃度が高く、
オゾンの海風シャワーを浴びると体にいいから
週一散歩をするといってた。

音楽を相棒に私は出かけた。
釣り人があちらこちらに糸を垂らしていた。
さて、どんな風に歩いていこう。
一曲、一曲、音楽を聴きながら、足取りはう〜んと軽かった。
景色のいいところがあったので、
階段を降りて、波打ち際へ行こうと思ったが
その先には、カップルがいたので止めた。
また、もう少し進んでいけば海鳥がぷかぷか浮かんでいる。
ちょっと足を止めて、海風を浴びる。

気持ちが良い。
太平洋側と違って、こんなに天気が良い日でも
海の色は、青色ではなく緑色。
ちょっと暗い緑色。

あのエセーニンの詩のように

〜ボスポラスには行ったことがない
ボスポラスのことは 君 きいてくれるな
でも 僕は海を見たんだ。
君の目に 碧の火の燃える海なのだ。〜

ペルシャのモチーフという詩の中での一節。
これは、五木寛之氏の小説の中で知り、
その後、エセーニンの詩集を手元に置いた。

きっと、もう、この地の海を見ることもないだろう。
と、思いながら、何度も何度も押し寄せる波を見つめる。
その波は、時間の経過と共に
少しずつ大きな波に変化しているように感じた。

私は、小さい頃、自転車を飛ばして
夕方、海岸に行き、色んな事を考えた。
家に帰っても一人。いつでも独りであった私は、
自由にただ自由に海へと向かった。
あんなに水が怖いのに、
陸から海を見つめるのは、何時間でも飽きない。
そうやって、心が落ち着くとおもむろに家に帰った。

私にとって、緑色の海は、
たった一つの故郷というシンボルだったのかもしれない

近くのマウントビューの喫茶店にも行こうと思ったが、
眺めの良いその窓には、お客さんの姿が見えた。

あ〜 なんとなく。。
私には、海なんだと踵を返した。
冬には暗い灰色の緑色の海なんだ。

... 2018 / 03 / 19 (MON)


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